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時は数百年前
妖怪の山にある大きな滝は昔も今も変わらず、毎年この季節になると紅葉が舞い踊り辺り一帯を美しい秋色に染めていた。
見張り天狗の椛は、これまた昔も今も変わらず滝一帯の警備をしていた。
ただ、この頃は刀を持っていない。
それと、現代と違って常に緊張感に満ちた空気に包まれていた。
夢と現が現代よりはっきりとしてなかった時代。
博麗の大結界もそれほど効力を持たず、度々落ち武者や旅人がこの幻想郷に迷いこんでいた。
そんな輩が頻繁にテリトリーに侵入して来るので、椛はそれを追い返す若しくは駆除にあたっていた。
更に此処最近、
人間が妖怪を畏れるあまり、天狗を始めとする山の妖怪の根絶。
更には山を我が物にしようと言う企みが広まり、より一層緊迫した状況下にあった
そんな中で彼女はひとり侍に出合った…
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