特集&過去に取材した子たち

【サンタさんを支える功労者★ トナカイさんのヒミツ❢】
サンタさんを支える功労者★ トナカイさんのヒミツ❢


 クリスマスにサンタクロースのソリを引くのは、真っ赤なお鼻の〜♪でおなじみのトナカイさん。

 トナカイは何の仲間?? 角(つの)があるのはオスだけじゃなくメスにもある!? 

【 トナカイは鹿の仲間❢&メスにも角がある❣ 】

 トナカイはシカ科の動物です。そしてトナカイ1種のみのトナカイ属に分類されます。ちなみに日本で単に鹿という時はニホンジカのことを指します。
 トナカイはシカ科で唯一、例外的にメスにも角が生えます。オス・メスともに立派な角があるのがトナカイです❢❢

 そして他のシカと同じように、トナカイは秋の繁殖期が終われば、オスの角はぽろりと落ちてしまいます。

 一方、メスはというと…冬になっても角を生やしたままで、角が落ちるのは春になってからです。 
 つまり、クリスマスに角が生えているのは…メスなので…サンタクロースのソリを引いているのはメス❢ ということになりますね❣   


【 オスとメスで角が生え変わる周期が違う❢ 】
 
 オスは春に角が生えて秋から冬にかけて抜け落ちますが、冬季に子育てをするメスは冬に角が生えて春から夏にかけて抜け落ちるというサイクルで、雌雄の周期が違うのがおもしろいですね。

 鹿の角と同じく、トナカイの角も毎年生え変わります。
冬のトナカイは角があるほうが小柄(のメス)で、角がないほうが大柄(のオス)なのです。


【 過酷な北極圏で暮らすトナカイ…シカ科は冬眠しない❢ 】

 トナカイはサンタクロース発祥の地であるフィンランドをはじめ、ノルウェー、デンマーク領グリーンランド、ロシア、カナダ、アメリカ合衆国(アラスカ州)に生息しています。体長は120〜220cm、体重は60〜318kgとかなり大型です。 また北アメリカ大陸(アメリカやカナダ)で生息するトナカイに関しては『カリブー』と呼ばれます。英語ではカリブーのほか、「レインディア (reindeer)」と呼ばれます。

 不毛の地と言われる北極圏で暮らすトナカイは、夏が近付くと世界最大規模の群れで北へ向かいます。毎年同じルートを通り、とてつもない長い距離(最大1000km)を移動します。

 メスは前年生まれた子どもに付き添って、オスより数週間早く移動を開始し移動先のツンドラ地帯では豊富な草や植物を食べて夏を過ごします。年に1頭の子どもを産み、子どもは生まれて数分で立ち上がり、翌日にはお母さんと一緒に移動できるようになります‼(゜□゜)/

 そして毎年初雪が降ると南方の森林地帯へ向かい、冬を越します。

 実はトナカイをはじめ『シカ科の動物は冬眠をしません』 
冬を乗り越えられず、食べ物不足で命を落とす個体もいます‼ 比較的過ごしやすい地域へ移動して冬眠するといえど、トナカイの生息地域は極寒の地❢ 人間であれば、餓死や凍死をしてしまう世界。 


 では、一体トナカイは何を食べて過ごしているのでしょうか!?


【 トナカイが食べる地衣類(ちいるい)とは!? 】

 野生のトナカイは、草、葉、キノコ、そして地衣類(ちいるい)を食べています。
 地衣類は簡単に言うとコケのようなもの。コケと呼んでも間違いではありませんが、厳密には葉緑体を含んだコケ類とは違う、菌類の仲間。

 必ず藻類と共生しているという特徴を持っていて、藻類と共生している菌類の仲間のことを地衣類と呼びます。地面にぎっしり積もった雪を角や鼻を使い、必死に掘って地衣類(ちいるい)を食べています。

 地衣類は私たちの身近にも普通に生育していて、世界で約2万種、日本では約1600種が知られています。凍てつく大地の厳しい環境では、トナカイの大きな角や、頑丈な蹄(ひづめ)は、凍った雪を砕いて地衣類などを食べるのにとても適していたのです。

 繁殖期にオス同士が抗争するためだけでなく、雪を掘って餌を得るために、『メスにも角が必要』なことが納得ですね❢

 

 
ちなみにトナカイの鼻が赤く見える時があるのは本当で、雪の中にある地衣類を食べるために、鼻に血がまわっているためです。
 トナカイは鼻粘膜の毛細血管の密度が高く、血管が充血した時に鼻が赤(ピンク)っぽくに見えるようです。 

 


 【遊牧民とトナカイ】
トナカイは生息域全体において、伝統的に北方先住民の生命維持に欠かせない動物です。

 野生のトナカイを捕まえ群れを飼育して移動しながら生活している民族とは!?… ロシアのネネツ族やドルガン族、スカンジナビアに住むサーミ族、モンゴルのツァータン族などがトナカイと共に移動をしながら北極圏で暮らしています。

 このように家畜と暮らす人々を「遊牧民」と言います。

【 トナカイから与えてもらう資源 】

 遊牧民は、トナカイから様々な資源を与えてもらっています。
トナカイの頭数は常に把握され、余分であれば町へ連れて行き金属ナイフなどと交換することもあります。

また極寒の環境から身を守るための体毛は、非常に厚く、保温性に優れているため衣服やブーツ、毛布や敷き物、毛皮は住居(テント)に使われ、お肉には栄養があり食用にもなり、新鮮なミルクを飲むこともできます。角や骨はけずって道具になるばかりか、手工芸品として売り物にもなります。このように余すことなく、一切無駄なく利用されるトナカイという動物資源により支えられている遊牧民にとって、トナカイは必要不可欠。かけがえのない存在です。
 移動時には、住居(テント)や道具類などの荷物はソリに積み、トナカイに引かせて移動をします。
 

  
民族は違っても、トナカイと暮らす遊牧民には共通することがあります。それは宗教が自然崇拝やシャーマン信仰だということです。

 森羅万象に宿る様々なものを対象に、常に尊敬と畏敬の念を抱いていました。運命を共にするトナカイとの生活と、大いなる自然の恩恵に深く感謝して生活してきました。
 その大いなる自然に対して、感謝のないまま過ごす現代人が膨れ上がるとどうなることか…

 ネネツ族は最近の50年間で牧草地を700万ヘクタール以上も失いました。
 原因は環境汚染をはじめ、温暖化の進行、石油パイプラインなどの建設が上げられています。
 他の遊牧民も大きな打撃を受けていることを同じように話しています。

 北極圏においては、雪が積もった後に温暖化の進行によって雨が降ることによってが回数も程度も増大すると予測されています。(日本でも甚大な被害をもたらした集中豪雨も地球温暖化の要因があると予測されています)雪が積もった後に雨が降ると、雪はとても厚い氷となってしまうので、トナカイがエサを食べられなくなってしまいます。異常なほど暖かかった2013年〜14年にかけての冬には、6万頭を超すトナカイが餓死しています。


 強くて優しく、ひたむきなトナカイさん。
サンタさん同様、温かいものを運んでくれる健気なトナカイさんから人が犯したことは『大自然の摂理で(忘れた頃に必ず)帰ってくる』ことを純粋に分からさせてもらいたいと思います…

一方で人間が持つ才能でもある『気付きの心』は世界を変えてゆくのは明白です。遊牧民とトナカイ。かけがえのない生活から我々、現代人が学ぶことは沢山あるのかも知れませんね。




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